写真の中の黒豹
何処かで太陽が沈む頃
黒豹は体を丸めて寝転がる
辺り一面ユルイ風 足首撫でる遅い風
冷たい風が不意に体を撫でた途端
写真からにじみ出た
いつか見た夢の続き
きまぐれに振る尻尾の先の優しさが
おいでおいでと時間を撫でる
浅い重力 無音の中
繰り返す絶頂の手前
譲らないその瞳の先に
君の写真がパラパラ舞った
眠る眠る 眠り続ける
Reverse
揺れてそっと時間を撫でる
夕焼けのリボンが飾る 写真の中の美しい人