poem(詩)2002/08/

  写真の中の黒豹


何処かで太陽が沈む頃

黒豹は体を丸めて寝転がる

辺り一面ユルイ風 足首撫でる遅い風

冷たい風が不意に体を撫でた途端

写真からにじみ出た

いつか見た夢の続き


きまぐれに振る尻尾の先の優しさが

おいでおいでと時間を撫でる

浅い重力 無音の中

繰り返す絶頂の手前

譲らないその瞳の先に

君の写真がパラパラ舞った


眠る眠る 眠り続ける

Reverse

揺れてそっと時間を撫でる

夕焼けのリボンが飾る 写真の中の美しい人

いつか見た夢の続き


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