5月 09, 2024 poem(詩)2002/08/ 写真の中の黒豹 何処かで太陽が沈む頃 黒豹は体を丸めて寝転がる 辺り一面ユルイ風 足首撫でる遅い風 冷たい風が不意に体を撫でた途端 写真からにじみ出た いつか見た夢の続き きまぐれに振る尻尾の先の優しさが おいでおいでと時間を撫でる 浅い重力 無音の中 繰り返す絶頂の手前 譲らないその瞳の先に 君の写真がパラパラ舞った 眠る眠る 眠り続ける Reverse 揺れてそっと時間を撫でる 夕焼けのリボンが飾る 写真の中の美しい人 いつか見た夢の続き